採用への近道
採用への近道

スタッフトーク STAFF TALK

「働き方座談会」
「定時で仕事を終わらせる」
デザイン事務所の働き方への挑戦
暗黙の了解で、残業が当たり前という事務所が多いこの業界。
でも、コムデザインラボでは2016年夏から
「ハチエイチ PROJECT」という、"定時に仕事を終わらせる"ための
知恵と英知でチャレンジする8時間プロジェクトに取り組んでいます。
若き女性デザイナーたちの挑戦と、コムデザインラボならではの働き方を探ります。
WRITER
フリーライター ゴトウ
フリーライター ゴトウ
名古屋・岐阜で活動するフリーライター。情報誌の編集などを7年経験したのち、27歳でフリーに。フリー5年目で結婚。先日出産を経験し、今後の自らの働き方について真剣に考える日々。
KOM MEMBER
スタッフ イシバシ
マネージャー・デザイナー スタッフ イシバシ
スタッフの中で最も古株、入社4年目の28歳。以前は傘屋さんで企画デザインを担当。現在はデザイナーとして仕事をこなしつつ、マネージャーとしてスタッフの労働環境にも目を光らせる。
スタッフ ヨコイ
デザイナー スタッフ ヨコイ
某カフェのインハウスデザイナーとして、さらにアトリエ系デザイン事務所で働いた経験を活かし、KOMでもデザインを担当。入社の後に結婚し、名古屋市外へ引っ越した。現在29歳。
スタッフ サトウ
アシスタントデザイナー スタッフ サトウ
Webの制作会社から、スキルアップのために転職した25歳。グラフィックデザインにも興味があり、現在はアシスタントデザイナーとして働きながら、いろいろなスキルを吸収している。
スタッフ オガサワラ
アシスタントデザイナー スタッフ オガサワラ
東京の設計事務所で、何百枚もの図面を書いてきた経験の持ち主。オーナーさんと二人三脚で行う店舗ブランディングに憧れ、KOMに入社。入社と共に地元である愛知に戻ってきた、24歳。
No.1
スタッフが決めた「ハチエイチ PROJECT」
コムデザインラボで働くスタッフの
一人ひとりの「働き方」って?
今日は代表のタカギさん以外のみなさんで、
スタッフの「働き方座談会」です。
こうしてみなさんで話すのは初めてですね。
はい、そうですね。
新しいスタッフも入って賑やかになりました。
今、コムデザインラボのスタッフは、
タカギさん以外は全員女性なんですね。
はい。そうなりました。私は入社4年目に入って…。
私は1年ちょっと経ったかな。
サトウさんとオガサワラさんは?
私たちは今年の夏からなので、
ふたりともまだ入社5か月くらいのアシスタントスタッフです。
なるほど。
今、代表のタカギさんと、
ベテラン2人+新人2人の女性スタッフで働いてるんですね。
さて、今日は、コムデザインラボで始めている
「ハチエイチ PROJECT」について聞いていこうと思います。
これ、私自身、とても興味があるんですが。
ゴトウさんも残業しちゃうタイプですか?

それはもう、残業大好きですよ、私(笑)。
今はシェアオフィスで働いているんですが、
みんなも遅くまで残ってるし、
オフィスにいるのが安心するというか…。
もちろん仕事が終わらないのもあるんですけどね。
ダメだとわかってながらね。

でもこの業界にいる人は「残業は当たり前」みたいな
固定観念があるんじゃないかなと。

そこへ来て、こんなにたくさんの仕事を
たった5人で抱えているコムデザインラボが
「定時で仕事を終わらせるデザイン事務所を目指している」
と聞いて、正直驚きました。
きっかけは何だったんでしょう?

サトウさんとオガサワラさんが入社する
少し前にスタートしました。

うちの事務所、月1回タカギさんと個人面談をしてるんです。
私の面談のときにタカギさんから
「何か困ってることや、不満なことはない?」って
聞かれたんです。
特になかったので、「特にないですよ」って答えたんですが。
「本当に?」ってもう一回押されて。

「う~ん、まぁこの業界にいるなら
仕方ないかもしれないんですが、強いて言うなら、
もうちょっとだけ早く帰りたいです」って言ったんです。
それがきっかけでした。

それは、ずっと心の片隅に思ってたこと?

「早く帰りたいとずっと思ってた」というより、
勤務が4年目ともなると、当たり前になってる状況や環境を
変えてみたいっていう、変化を求める思いも強かったですね。

ただ、「早く帰りたい」なんて
私のワガママだと思っていたので、言えなかったんです。
タカギさんに何度も問いかけてもらって
ようやく出た感じでした。

別に、誰かに残業を無理強いされているわけでもないし、
タカギさんに「残業して」とか「休日出勤して」なんて
言われたことは一度もないのに、
なんで毎日残ってるんだろうって疑問に感じたんです。
むしろ、タカギさん自身は休日出勤については
あまり推奨してないし、かわりに出てくれたりしますし…。

なんか、残業するのが当たり前になってたんですね。

はい、多分そうだと思います。

あと、私自身、前は名古屋市内に住んでいたんですが
引越しして市外となったため、
通勤時間が1時間くらい延びたんです。
終電で退社すると、家に着くのは深夜。
2時や3時にようやく寝る、という毎日の繰り返しでした。

通勤時間が長くなった分、朝起きる時間も早くなったので、
「この生活、あと何年続けられるかな…」
「何歳まで無理できるのかな…」
って不安になってきていて。

単純に、以前よりも体がしんどかったっていう
物理的な理由も重なりましたね。

「自分が早く帰りたい欲よりも
スタッフたちを守りたいと思った」(イシバシ)

デザインをやりたくて仕事にしてるはずなのに、
こういう体力的なことで
辞めなきゃいけなくなるんじゃないかという不安と、
周囲の別の会社で働くデザイナーの先輩たちが
けっこうボロボロになったり、諦めて辞めてくのを見てて、
危機感もあったかも。

別にデザインに嫌気がさしたわけじゃないのに、
こういう生活はツライから辞めよう、
っていう選択肢があるのを、
同業の先輩や知人を見て知っていたので。

だから自分というより、
それをうちのスタッフに味わわせたくない、
スタッフの働く環境を守りたい、って思ったんですよね。

なるほど。さすがマネージャー!
確かに、やりたいのにやれなくなるのはツライですよね。
で、タカギさんに「早く帰りたいです」って言ったら
どうなったんですか?
「じゃあどうしたら実現できるか、提案してみて」って。
なるほど。

それで、資料を作ったんです。
当初の資料は、
「定時で仕事を終わらせるために、
これをやりましょう!」っていう
実施事項だけを書いたものでした。

でもタカギさんから
「この資料では、みんなの共感が得られないよね。
同じ方向に向かって進めないよね。一回考え直そう」って。

そのあと、どう動いたんですか?

そこで、当時のスタッフ3人で一度話し合いました。

定時で仕事を終わらせるにあたって、
メリットだけじゃなくて、
ネガティブな要素はどんなところがあるのか
話し合ったり、仕事を圧迫してる雑務を洗い出してみたり。
そうすることで、いろんなことが見えてきたんです。